2016年5月8日日曜日

OWSを2軸で泳ごう!!

長い距離を泳ぐ事になるOWS。
いかに楽に、速く泳続けられるか??というのがキーポイント。
ヘッドアップや、平泳ぎなどで進行方向の確認は必要ですが、皆さんのベースとなる泳法はなんでしょうか??
基本クロールとはなるでしょうが、S字、I字、フラット、1軸、2軸、ストーレートアームなど、混合される方が多いかと思います。
OWSのレースにとって一番いい泳法を決めるのは難しい事ですが、僕は2軸クロールをベースにOWSを泳ぐのが一番ベストではないかと思っています。
理由としては、ヘッドアップのしやすさにあると思います。
1軸クロールの場合は、入水後に身体の中心軸まで手を伸ばし、キャッチを行うため、自信の前に手が伸びて、顔を上げにくいのでは無いかと思います。
フェルプスも2軸クロールなので、手の入水位置から伸ばす方向を見てみてください。


この2軸クロールは、日本体育大学水泳部のヘッドコーチの藤森善弘先生が10前くらいに書籍化され、僕もDVDをもっています。
最近、2軸4泳法という書籍も販売されていて、これをベースに僕は生徒に指導をしています。
藤森コーチは、リオオリンピック出場選手も育てた日本のトップコーチです。

1軸クロールと2軸クロールの違いは重心の捉え方にあります。
1軸クロールは、腕の回転にあわせ身体の重心を左右に回転しながら泳ぎ、2軸クロールは、腕の入水にあわせ重心を左右の股関節、肩関節に重心を左右に乗せかえながら泳ぎます。
と、いうと難しくなるのですが、先ほど話したヘッドアップ。
ヘッドアップで泳ぐ際、身体の重心をそれほど回転させませんよね??
自分の顔の前に、手を伸ばすような事もしないのではないかと思います。
ヘッドアップの姿勢から、頭を水中にいれると2軸になります。
実はこの2軸クロールはそれほど難しい泳法ではないのではなかと思います。
注意点として、手のひらの向きを変えない事。
これは、リカバリーの時に手の甲を自分の進行方向にむけ、そのままリカバリーする事で、2軸の重心の切り替えのイメージが壊れません。
よく、リカバリーの時に手の向きが変わる方がいますが、姿勢を崩す原因となりやすいかと思います。
この2軸クロールが出始め、僕が指導の際に勉強していた頃は、キャッチが速いので短距離向きだと言われた事も、僕はありましたが、あの人も2軸クロール。
女子長距離界で驚異的な記録を打ち立て続けている、レデッキーも2軸クロールがベースです。
呼吸の動作にあわせ、頭の位置を変える、うねるクロールでもありますが、入水後から、手を伸ばす瞬間に左右重心が一気に動きます。
1軸にありがちな腰の回転がすくないですね。
このように、長距離の選手であっても2軸クロールをベースとした泳ぎで、速いタイムを打ち出せています。
なぜ、速く泳げるのかというと、それは抵抗の少なさにあります。
1軸クロールであれば、身体を左右に傾ける事により水中に身体が沈み抵抗が増えます。
2軸では,身体を水面に平行に保とうとするので、身体の回転による抵抗は少ないはずです。
水圧による抵抗が少なければ、楽に前へ進む事が出来ます。
例えるなら、向かい風の中走るより、無風状態の方が、速く走れますよね。
現在は、グライド姿勢といって、自分の肺の上部に肺から下の重心を乗せ浮力を得る事により、何もしなくても進む新しいストリームラインが書籍などに載せられ、実際に代表選手もその姿勢で泳いでいます。
OWS、海の場合は海水による浮力もありますし、グライドの姿勢は難易度が高いので、まずは抵抗を減らすという部分でこの2軸を意識した姿勢で、腰のローリングをなるべくしないよう、自分のお腹側の抵抗を少なくするイメージで泳いでみてください。

また、2軸泳法では手の入水の際に無理して手首を外側に向ける事も無いですし、肩の延長線上に自然な手の形で入水する事(動画で確かめてくださいね)により、無理な肩の使いで肩を痛める事も少なくなります。
もう一つ、あげるとするのなら、キックが効きます。
1軸クロールと違い、腰の回転が少ないので良い姿勢で推進力のあるキックが打てます。
試しにビート板を持って、1軸クロールと同様に腰を回転させながらキックを打ってみてください。
抵抗が生まれ進みにくいはずです。
腰が安定し、抵抗も少なく、しっかりとキックが効いてくるはずです。


楽に速く泳げる2軸クロール。
OWSレースの本格的なSTARTはもう少し先だと思うので,本格的に取り組んでみてはいかがでしょうか??
ご自身で練習される際は
1、足の付け根の股関節と、肩肩関節を結ぶ左右の2つの軸を常に意識してください。
2、そのまま、ヘッドアップクロール。
  ①腰はなるべく回転さないように(呼吸の際は動きます)
  ②肩と、股関節の延長線上に入水
  ③手首の向きは変えない事
3、ヘッドアップで2軸を意識出来れば,そのまま頭を入れて普通に泳ぐ。

これを、何度か繰り返すと自然と2軸クロールが出来上がるのではないかと思います。

詳しくは、前途しました、藤森先生の2軸泳法の書籍を読んでみてください。

では、あこうOWSで御待ちしています。







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